血管・血流への働きー動脈硬化の予防

レスベラトロールは、代表的な血管・血流障害である動脈硬化予防への優れた効果が期待されています。


動脈硬化の初期段階に見られる血管の炎症の抑制

白血球イメージ

脂肪摂取時の白血球の活性化を抑えることで、血管の炎症を防ぐ

動脈硬化は、脂肪摂取時に白血球が活性化し、血管が炎症を起こすことが引き金になると言われています。
脂肪摂取時の白血球の活性化を抑える事が、血管の炎症を抑制し、動脈硬化の予防につながります。
レスベラトロールは、実験によって脂肪摂取後の白血球の増加、活性化を抑え、血管炎症を改善する可能性が明らかになっています。

動脈硬化の危険因子、血管内皮機能障害を抑える

動脈硬化イメージ

脂肪摂取後の血管内皮機能障害を改善する

近年、血管内皮機能障害が動脈硬化の重大な危険因子であることがわかってきています。この血管内皮機能障害は、やはり脂肪摂取による、中性脂肪や血糖の増加によって起こります。
実験により、レスベラトロールは、脂肪摂取後の血管内皮機能障害を改善する可能性が明らかになっています。

動脈硬化の危険因子、血管内皮機能障害を抑える

TG-richリポ酸による血管内炎症反応を抑制する

動脈硬化は、食後に増加するTG-richリポ蛋白という物質が原因となる血管内皮細胞での炎症によっても引き起こされます。
レスベラトロールには、TG-richリポ蛋白の増加による血管内皮細胞で起こる炎症反応を抑える効果が確認されています。

レスベラトロールの血流への効果

  • ・血小板凝集抑制
  • ・血管拡張
  • ・抗炎症

など

赤ワインブームを巻き起こしたワインの血流への効果「フレンチパラドックス」の紹介

フレンチパラドックスとはフランス人は喫煙率が高く、高脂肪の食事が多いのに、心疾患による死亡率が低いという矛盾した事実を指します。この理由は、赤ワインにありました。
下の二つの図は、フランス人は、乳脂肪摂取量が多いのにも関わらず、死亡率が低い[図1]こと、乳脂肪摂取量の危険性が赤ワインの健康効果で低くなっている[図2]ことを表しています。
赤ワインが心疾患を防ぐ可能性の発表は、大反響となり、赤ワインの健康ブームを呼び起こしたほどです。

こうした赤ワインの健康効果は、赤ワインに含まれるレスベラトロールの作用であるとも言われています。

フレンチパラドックスの図