レスベラトロールは、体脂肪軽減や運動機能の向上にも効果があり、アスリートなどの運動機能向上に注目されています。その秘密は、ミトコンドリアにありました。
ミトコンドリアと運動機能、どのように関連しているのでしょうか。
筋肉は酸素を使って栄養素を燃やし、エネルギーとしています。このエネルギーを生み出す発電所の役割をしているのが、ミトコンドリアなのです。ですから、ミトコンドリアが多いと、エネルギーを大量に作ることが出来る。つまり基礎代謝の多い、スタミナのある体になります。
ミトコンドリアは、適度な運動によって増加、活性化します。また、運動だけでなく、適度なカロリー制限によっても増加、活性化することがわかっています。
レスベラトロールは、適度なカロリー制限と同じメカニズムで、ミトコンドリアの機能・数を増加させる優れた働きが期待されています。
マウスの実験でも、レスベラトロールが、ミトコンドリアを増加させ、結果として運動機能を改善しているのが確認されました。[図1]
マウスにそれぞれ「通常食」、「高脂肪食」、「高脂肪食+レスベラトロール」を与えました。
「高脂肪食+レスベラトロール」群は、最初は「高脂肪食」と差がありませんでしたが、年を取るに連れて着実に運動機能を向上させ、「通常食」の群と相違がないレベルになりました。