レスベラトロールには摂取すると、優れたアンチエイジング・美容効果が期待できることがわかってきました。
肌美容において、多くの人は化粧品を塗ることでケアしていると思われます。しかし近年、【内外美容】というキーワードが話題になっています。【内外美容】とは、体の外側と内側から美容を行うことです。肌と体の内側の健康は密接に関係していますので、体内環境を良好に保ったり、肌に良い栄養素を摂取することは、肌美容を行う上で重要となります。
ミトコンドリアは、酸素や糖等を細胞のエネルギーに変える器官です。
人は生きるためにエネルギーを使い続けていますから、そのエネルギーを生み出すミトコンドリアは生命、若さと健康の源泉といえます。さらに、ミトコンドリアは、活性酸素を抑える働きも持っています。
年齢を重ねるとミトコンドリアの量が減少し、酸化がすすみますが、レスベラトロールは、ミトコンドリアを増加、活性化させる働きがあります。
テロメアとは、染色体の端にあり、細胞分裂を行う部分です。細胞が分裂するたびにテロメアは短くなっていきます。人間の場合、一つの細胞が細胞分裂を行える回数は約50回といわれており、これが尽きると細胞寿命が終わり、個体自体の寿命も終わりを告げると言われます。
レスベラトロールは、このテロメアが短くなっていくのを遅くし、細胞の老化を抑制する働きが期待されています。
レスベラトロールは、細胞、染色体レベルだけでなく、美容に関係する部分にも働きかけます。活性酸素など、肌の老化の原因となる成分の働きを阻害し、コラーゲンやSODなどの若さや美しさを助ける成分を促進することが期待されています。
レスベラトロールは脂質蓄積の原因となるPDE4 (フォスフォジエストラーゼ 4)の働きを阻害します。また、サーチュインの活性化(詳細)によってPPARγを抑制することで、脂肪細胞を代謝・縮小させることが示唆されています。
レスベラトロールは、下の4つの主要なアンチエイジングマーカーの調整を行います。このことで、加齢とともに低下する肌の美容への働きを維持することが期待されます。
サーチュイン(詳細)は細胞寿命を保護する働きを持ち、加齢に伴う肌の変化をゆるやかにします。
レスベラトロールは、しわとり薬として有名なレチノイドに良く似た働きがあります。皮膚に浸透すると基底層に働きかけ、表皮細胞の生まれ変わりを活発にします。肌の新陳代謝が盛んになり、肌細胞は活発に生まれ変わっていき、しわやたるみの解消が期待されます。さらに、レチノイドの副作用として見られる、赤みや、カサ付きなどの症状が、レスベラトロールにおいては報告されておりません。
レスベラトロールは、シワ治療の一種である「ボトックス注射」に良く似た働きがあります。目尻の笑いジワ・眉間の縦じわ・額の横ジワ等、「表情ジワ」の原因となる「表情筋の動き・緊張」を抑制することで、しわの改善が期待されます。
肌に深い皺を持つ49-60歳の女性20名に対しレスベラトロールを含むクリームを56日間塗布し、結果を評価しました。